昨日、当会の本部太極拳教室『姫龍会』の4日間の特別講習会期間が本日終了しました。
外部から講習会に参加してくださった方もいらっしゃいました。
今回の講習会は伝統太極拳と表演太極拳の内容を連動させ、伝統と表演の両面から様々なことを体験しながら学ぶ貴重な時間となりました。
普段の太極拳で行なっている「この技はどういう技?」「なんでこんな動きをしているの?」
「伝統武術のココが表演のコレになるんだ!」「どんどん上達する人と上達できない人の違い」などが分かる講習会でした。
講師イナミが行った表演の講習では、太極拳の理解が深まり、よりレベルアップするよう細かい内容で
重心のコントロールや意識の使い方など、目では少し見にくいような深い世界のことを分かりやすく説明してくださいました。
イナミ老師は元東日本の強化選手であり、総合太極拳の現役全日本チャンピオンです。今回の講習会では、トップレベルにいた選手だからこそ知っている細かな視点や技術の一部をお伝えいただきました。
放鬆とは何か、どのような感覚なのかを体験しながら学びます。どう力を抜き、どう入れるのか。自分が思うままに力が伝わる感覚、力のベクトルはどのように動いているのか
連貫円活の講習では、動きが途切れる事なく繋がり続けることを実現させるには太極拳で最も重要な力の巡りについて
そして最終日の虚実の講習では、なぜ表演太極拳において虚実を明確に示す必要があるのかや、前2日の内容を踏まえた上でその中でどのようにして虚実を表すのか、虚実の本当の意味などを少し武術的な面から教えていただきました。
少しレベルの高い世界の太極拳に触れたメンバーは、頭が疲れる!難しい〜深い〜と言いながらも、休憩時間そっちのけで練習してくれました。
一方、飛龍老師の伝統太極拳の講習会では、各技の成り立ちや実用方法を実践しながら見せていただき、分かりやすく説明していただき、
普段はなかなか一般的に見ることのできない"太極拳の本当の姿"を教えていただきました。
飛龍老師は中国のとある大会に太極拳代表として出場したことのある伝統武術の元推手チャンピオンで散手も得意としており、実戦経験が非常に豊富な先生です。
ご自身の経験を活かした講習は、へぇー!なるほど!と頷きまくりの講習会でした。
そもそも何故歩型はこのような形になったのか、どのようにして歩型は生まれ、どのようにこの歩型を利用するのか
雲手・単鞭など太極拳では非常に有名な技の意味や実用方法、更にその技の変化のさせ方、力の運用方法をペアになりお互いに技を掛け合いながら体験したり
最後の推手の講習では、そもそも何故推手と呼ぶのか、何故推手が太極拳には必要なのかなど、本当に初歩的なところから
どのようにして相手を推し、相手の力を流すことで有利になったり、流す方向を間違えると不利になったりなど、実際に説明・体験していただきながら練習をしました。
実際の実用方法を目の当たりにして、太極拳の乱暴な技にメンバーも少し驚きつつも、その手足の動きにはこのような意味があったのか!と理解を深める事ができました。
ものすごく内容の濃い講習会が毎日2コマずつ行われて、頭も体も物凄く疲れたと思います。
でも本部教室の厳しい練習の中、本気で頑張っているメンバーだからこそ伝えられる本当に大切なところを、講師陣には細かく教えていただくことができました。
本当に貴重な時間を過ごせたと思います。
どうかこの先の練習でも今回学んだことを活かしてどんどんレベルアップしていってほしいと思います!
この先も外部の方も参加できる太極拳講習会なども開催していく予定です。
詳細やお知らせは当会ホームページ、または各講師陣のSNSなどをご覧ください。
最後に楽しい講習の模様です。
本当に4日間お疲れ様でした。
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